3.小さな弟子
廊下に置かれた椅子に、小さな男の子が座っていた。足をぶらぶらさせて、つまらなそうに手をいじり、時折向かいの扉をちらりと見る。きっと、中で彼の家族か誰かが相談中なのだろう。白いふわふわの髪の間から、猫のような耳がぴょこんと映えている。内側の毛…
夢小説 恋ぞつもりて 羅小黒戦記 色も无き花に香りを染めしより
2.落書きに痛みを知り
書類を確認していると、无限、の名前を見付けてどきりとした。あの人のことだろうか。それも、一枚だけではない。たくさんの書類の中で、彼の名前が出てくる。彼は執行人の中でも最強と言われていて、様々な問題を解決している。特に戦闘が絡む問題が多いよう…
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1.一目で見惚れ
妖精が人に紛れて暮らしていることを知っている人間は限られている。 私の職場である館は、そんな妖精たちを助けるための場所だ。 今日も、窓口に何人かの妖精が相談に訪れている。 私はまだここに来て日が浅く、雑用をしながら仕事を覚えているところだ…
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