11.同盟結成
「はぁ……」気が付いたら溜息を吐いてしまっている。仕事中も、食事をしたときのことを思い出してしまって、胸がいっぱいだった。たくさんのことを話せたと思う。けれど、全然足りない。あれから、まだ連絡は来ていない。次のお休みはいつだろう。いつになっ…
夢小説 恋ぞつもりて 羅小黒戦記 色も无き花に香りを染めしより
10.次の約束
届いた料理を、无限大人はさっそく食べ始める。箸の持ち方が綺麗だ。どんな味がするんだろう。彼は美味しそうに食べてる。小さめの一口を齧ってみる。お肉にはよく味が染みていて、齧ると口の中に芳醇な香りが広がった。「美味しい……!」思わず声を出してし…
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9.穏やかな始まり
館を出て街に降りるのはまだ慣れない。日本と似ているけれど、どこか違う風景。聞こえてくる耳慣れない言語。そこで一人で立っていると、少し心細くなってくる。思い切ってこちらに来ようと決めたのは、海外の職場に興味があったこともあるけれど、こちらに住…
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8.理解の一歩
「无限大人、来てるって!」仕事が一段落して部屋に戻った途端、雨桐がそう教えてくれた。私は急いで部屋を出る。无限大人が館に来るのは一か月ぶりだった。 このタイミングを逃したら、次いつ出会えるかわからない。確実に出会えるのは、館の出入口だ。そこ…
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7.意識の端緒
「さっきは大変だったわね」仕事がそろそろ終わるころ、雨桐がそう言って労ってくれた。「力のない人間相手に術を使おうとするなんて、ひどすぎるわ。しかもあなたは関係ないのに」「无限大人が助けてくださったから」「大人がいなかったらあなた死んでたわよ…
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6.震え寄り添う温度
「あんたたちはおれを苦しめたいのか!?」そんなことは、と反論しようとするけれど、相手はこちらの話をまったく聞いてくれない。怒りでいっぱいになって、それをぶつけることしか考えられない状態みたいだ。鼓膜が痺れるような大声に、全身が委縮してしまう…
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5.旅暮らし
館の居住区の方へはまだあまり行ったことがなかったので、進んでその仕事を請け負った。何人かを訪ねて、回答をもらってくるのがその内容だ。館は大きい。迷ったときには近くにいる人に訊ねて、なんとか全員のところを回り終え、食堂で一息つくことにした。こ…
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4.理想の人
ここには、いろいろな事情を抱えた妖精が相談に来る。造物系の力がなく、人になれないので館で暮らさざるを得ない妖精、人にはなれるけれど、人間社会に慣れていない妖精。私は主に、妖精が人間社会で暮らせるよう、事情を知る人に縁を繋いだり、新たに受け入…
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3.小さな弟子
廊下に置かれた椅子に、小さな男の子が座っていた。足をぶらぶらさせて、つまらなそうに手をいじり、時折向かいの扉をちらりと見る。きっと、中で彼の家族か誰かが相談中なのだろう。白いふわふわの髪の間から、猫のような耳がぴょこんと映えている。内側の毛…
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2.落書きに痛みを知り
書類を確認していると、无限、の名前を見付けてどきりとした。あの人のことだろうか。それも、一枚だけではない。たくさんの書類の中で、彼の名前が出てくる。彼は執行人の中でも最強と言われていて、様々な問題を解決している。特に戦闘が絡む問題が多いよう…
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1.一目で見惚れ
妖精が人に紛れて暮らしていることを知っている人間は限られている。 私の職場である館は、そんな妖精たちを助けるための場所だ。 今日も、窓口に何人かの妖精が相談に訪れている。 私はまだここに来て日が浅く、雑用をしながら仕事を覚えているところだ…
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